い草|センターラグ・玄関マット・敷物

倉敷手織緞通 高田商店

くらしきておりだんつう たかだしょうてん

い草と木綿を、2人1組で織る敷物。途絶えた倉敷緞通の職人から続く織元

基本の情報

拠点倉敷市東町(自宅兼工房)[s2][s11]
運営高田商店[s1]
創業1972年(昭和47年)に高田登が独立[s3]
つくり東町の自宅兼工房で、い草に和紙を巻いた横糸と木綿の糸を、織り子と差し子の2人で織る[s5][s6][s11]
公式サイトdantsuu.main.jp

代表的な商品

玄関マット約60×120cm
一畳敷き約90×182cm。注文が多いのは1〜2畳のセンターラグ
六寸約15×18cm。基本の大きさでいちばん小さい

買える場所

工房へ直接注文高田商店(倉敷市東町)[s2][s4][s11]
取扱店諸国民芸ちぐさ(倉敷市阿知)[s10][s11]

贈りものとして

別注色柄、大きさ、縁のテープの色を指定できる[s9]

緞通と聞くと、羊毛の厚い絨毯を思い浮かべるかもしれない。倉敷の手織緞通は、い草を芯にした敷物だ[s15]。裏の横糸は、い草3本に和紙を巻いたもの[s5]。表には木綿の糸が並び、素材はすべて植物由来だという[s15]。では、い草の敷物がなぜ「緞通」と呼ばれるのか。

一度途絶えた名前

始まりは昭和の初めだ[s11]。早島町で花ござをつくっていた矢吹貫一郎が「金波織」を考え、柳宗悦が「倉敷緞通」と名づけた[s11]。図案には芹沢銈介が携わった[s14]。最盛期の昭和30〜40年ごろには、月に三百畳も生産した[s7]。それも物品税や安い輸入品に押され、1986年に生産が止まる[s7]。

高田登さんは、その倉敷緞通の職人だった[s3]。10代で日本莚業に入り、最初はい草の買い付けを担当して、のちに緞通を織るようになった[s16]。1972年、結婚をきっかけに独立する[s3]。倉敷民藝館の初代館長、外村吉之介から「倉敷手織緞通」の名前をもらった[s3]。紺と赤の「登柄」は、外村が高田さんのために考えた柄だ[s8]。1998年には娘の下原真澄さんと孫の孔明さんが正式な織元となり[s3]、2021年の紹介では、結子さんも加わって家族で織っている[s11]。

倉敷緞通の名前のほうは、1991年に復興の研究会ができ、のちに瀧山雄一さんがその名で織りはじめた[s12]。同じ始まりを持つ緞通が、倉敷で二つの名前に分かれたことになる。

2人で、1時間に30センチ

織り機は全長が約6m、幅が約2mある[s6]。織り子と差し子の2人で、3本の踏み木を使って織る[s6]。休まず織っても、1時間に進むのは30〜45cmだ[s6]。雨の日は、糸が湿気を吸い、い草がふくらむので織らない[s6]。

1寸、約3cmの中には、い草が約45〜60本入る[s15]。2021年の紹介では、月に10畳分ほどしか作られないという[s11]。

柄と大きさで選ぶ

基本の色柄は8種類[s9]。芹沢銈介の縞柄が中心だ[s8]。大きさは約15×18cmの小さなものから、約60×120cmの玄関マット、約182×270cmの三畳敷きまである[s9]。注文が多いのは1〜2畳のセンターラグだ[s11]。色柄や大きさ、縁のテープの色は別注もできる[s9]。

畳の上に敷いても下の畳が腐らない、と織元は書いている[s8]。手入れは、中性洗剤をつけて模様に沿って叩き、汚れを取る[s13]。

どこで手に取るか

公式サイトに通販のページはなく、注文は電話で受けている[s4]。質問や要望は、メールでも送れる[s2]。電話をすれば近くの取扱店を紹介してもらえ、近くに店がないときや特注品は、工房から送ってもらえる[s4]。織元の案内では、注文は受注製作で、時間がかかる場合があるという[s4]。倉敷では、阿知の諸国民芸ちぐさが扱っている[s10][s11]。いつも品薄だが、工房に直接注文できる[s11]。

最初の一枚なら、外村が高田さんのために考えた登柄を、出番の多い玄関マットの大きさで頼むのがいい。月に10畳分ほどしか作られない敷物を、電話で頼んで待つ。その待ち時間も含めて、この家の緞通なのだと思う。

あわせて読む

出典

掲載内容の確認日:2026年11月4日(以降に変わっている場合があります)

  1. s1倉敷手織緞通 高田商店(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  2. s2高田商店の住所、連絡先(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  3. s3高田商店の歴史(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  4. s4倉敷手織緞通のお買い求め方法(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  5. s5制作過程 2(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  6. s6制作過程 3(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  7. s7歴史 2(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  8. s8魅力 3(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  9. s9色柄サイズ(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  10. s10実店舗 諸国民芸ちぐさ(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  11. s11倉敷手織緞通(倉敷の特産品、2021年11月更新)(倉敷観光WEB(倉敷市観光情報発信協議会)、2026年11月4日閲覧)
  12. s12倉敷緞通(倉敷の特産品)(倉敷観光WEB(倉敷市観光情報発信協議会)、2026年11月4日閲覧)
  13. s13お手入れ方法(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  14. s14歴史 1(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  15. s15魅力 2(高田商店、2026年11月4日閲覧)
  16. s16歴史 3(高田商店、2026年11月4日閲覧)