選び方・デニム
児島のジーンズ、一本目の比べ方
桃太郎ジーンズ、児島ジーンズ、ベティスミスの定番を、生地の厚さと加工、色の落ち方、つくられた場所で並べた
編集部|公開:2026年11月6日
児島のジーンズを一本と決めても、ブランドごとに定番のストレートがいくつもある。商品名と写真だけでは、違いはわかりにくい。名鑑の3社から定番のストレートを5本選ぶと、値段は2万2千円から3万6千円台に並ぶ。一本目を選ぶとき、何で比べればいいのか。
生地の厚さと、洗ってあるかどうか
数字で比べやすいのは、生地の厚さを表すオンスだ(オンスの意味は、きほんの話「デニム」にまとめた)。
ベティスミスの DENIM WORKS のレギュラーストレートは14オンスのセルヴィッチデニムで、22,000円(税込)[s9]。桃太郎ジーンズの STANDARD のストレートは14.7オンスで、公式オンラインストアの表示価格は36,300円[s1]。同じく CLASSIC のストレートは15.7オンスで、33,000円[s2]。児島ジーンズには、19オンスのスラブセルビッチのストレート(22,000円、税込)と、23オンスのストレート(23,100円、税込)がある[s5][s6]。
同じストレートでも、生地の厚さには9オンスの開きがある。ここに並べた5本では、厚いほど高いわけではなく、値段の差は厚さよりブランドの違いのほうが大きい[s1][s6]。
もう一つ見ておきたいのが、生地を洗ってあるかどうかだ。STANDARD と児島ジーンズの23オンスは洗っていないリジッドで、CLASSIC と児島ジーンズの19オンスは一度洗ったワンウォッシュ[s1][s2][s5][s6]。23オンスの商品ページは、洗うと約3%縮むと書いている[s6]。リジッドを選ぶなら、縮むぶんを見込んでサイズを選ぶことになる。
色の落ち方で比べる
厚さの次に迷うのは、穿き込んだあとの色の落ち方だろう。
児島ジーンズは、生地ごとの色落ちの実例を公式ショップに並べている[s7]。23オンスは濃淡のコントラストが強く、19オンスのスラブは糸の凹凸がそのまま陰影になる、と説明している[s7]。写真は参考で、現行品がまったく同じ落ち方になるとは限らない、とページ自身が断ってもいる[s7]。
桃太郎ジーンズは、STANDARD は青が濃いぶん色落ちがゆっくり進み、CLASSIC はメリハリのある縦落ちになる、と商品ページで説明している[s1][s2]。STANDARD の生地は経糸を1インチあたり67本と、一般的とされる約64本より多く打ち込み、CLASSIC の生地は旧式の力織機で織った凹凸のあるものだ[s1][s2]。
色落ちの好みがはっきりしているなら、生地の凹凸や密度の説明まで読んでから選ぶといい。
どこでつくられたかを確かめる
児島に拠点を置くブランドでも、児島で織って縫った一本ばかりではない。
児島ジーンズの19オンスは、倉敷の自社工場で織った生地を児島の職人が縫っている、と商品ページに書かれている[s5]。一方で、別ラインの KGR は、手に取りやすい価格にするため海外で生産している[s8]。23オンスの商品ページの原産国の欄は「日本」とだけあり、産地まではわからない[s6]。
ベティスミスの DENIM WORKS の商品ページには Made in Japan とある[s9]。同じベティスミスでも、女性向けの Betty heritage one は Made in China だ[s10]。
桃太郎ジーンズは児島に自社の織布工場を持つ[s4]。STANDARD と CLASSIC の商品ページには「日本製」とあるが、縫った場所は書かれていない[s1][s2]。CLASSIC の生地は井原市の織物会社が織っていて[s3]、STANDARD の生地を織った場所は商品ページには書かれていない。
倉敷でつくられた一本を選びたいなら、商品ページの説明と「Made in」の表記まで読んでおきたい。
体に合わせるか、直しながら穿くか
一本目から形にこだわるなら、ベティスミスのオーダージーンズがある。専門のフィッターが型紙をつくり、生地を一本ずつ手で裁って、児島の本社工場で縫う[s11]。価格は税込49,500円からで、納期はおよそ1〜2か月[s11]。
長く穿くつもりなら、修理のことも見ておきたい。桃太郎ジーンズは、ジーンズなどのデニム製品に永年の修理保証を付けていて、保証書があれば、糸切れのような修理は無料で受ける(一部対象外の商品がある)[s12]。桃太郎ジーンズの修理の頼み方は、読みもの「直しながら使う、倉敷のもの」にまとめた。
厚さで選ぶなら児島ジーンズの19オンスか23オンス。色落ちの説明や経糸の本数まで数字で読みたいなら桃太郎ジーンズ。14オンスのセルヴィッチデニムを日本製で、という一本ならベティスミスの DENIM WORKS。どれを選ぶにしても、商品ページの生地と加工、「Made in」の欄を読むところから始めると、店で迷う時間が短くなる。
この記事で紹介したブランド
出典
- s1#100 STANDARD STRAIGHT 14.7oz 商品ページ(株式会社ジャパンブルー、2026年11月4日閲覧)
- s2#100 CLASSIC STRAIGHT 15.7oz 商品ページ(株式会社ジャパンブルー、2026年11月4日閲覧)
- s3To be a blue jeans classic(2025年6月6日)(株式会社ジャパンブルー、2026年11月4日閲覧)
- s4会社概要(株式会社ジャパンブルー、2026年11月4日閲覧)
- s519oz Slab Selvedge Straight Denim 商品ページ(株式会社児島ジーンズ、2026年11月4日閲覧)
- s623oz Selvedge Straight Denim(RNB-108)商品ページ(株式会社児島ジーンズ、2026年11月4日閲覧)
- s7歴代モデルの色落ち(色落ち実例)(株式会社児島ジーンズ、2026年11月4日閲覧)
- s8BRAND / SHOP(株式会社児島ジーンズ、2026年11月4日閲覧)
- s9[DENIM WORKS] レギュラーストレートセルヴィッチデニム 商品ページ(株式会社ベティスミス、2026年11月4日閲覧)
- s10Betty heritage one 商品ページ(株式会社ベティスミス、2026年11月4日閲覧)
- s11倉敷オーダージーンズ(株式会社ベティスミス、2026年11月4日閲覧)
- s12永年修理保証サービスについて(株式会社ジャパンブルー、2026年11月6日閲覧)