焼きもの|食器・酒器・花入・茶道具

倉敷酒津焼 兜山窯

くらしきさかづやき かぶとやまがま

酒津の兜山のふもとで、裏山の土を掘り、藁の灰で釉をつくる窯。1935年築窯の三代目

基本の情報

拠点倉敷市酒津(工房)。店は倉敷市阿知[s2]
運営倉敷酒津焼 兜山窯(三代目 岡本達弥)[s4][s5][s7]
創業1935年(昭和10年)に岡本蕭一が登り窯を築く[s1][s7]
つくり酒津の工房で、兜山の鉄分の多い土を自分たちで掘って水簸し、藁灰の釉を中心に掛けて焼く[s2][s7][s8][s9][s10][s11]
公式サイトsakadu.jp
Instagram公式アカウント

代表的な商品

マグカップ(糖白釉押文)9×12.4×高さ9.8cm、約270cc6,160円(税込、通常価格)[s14]
粉引スープカップ2客セット11,000円(税込)[s15]
泥彩印花鉢径約26cm×高さ6.3cm19,800円(税込)[s16]

買える場所

直営店兜山窯 陶房(倉敷市阿知(倉敷一番街))[s2]
公式通販倉敷酒津焼 兜山窯(公式通販)[s4][s5]

贈りものとして

ギフト包装湯呑や鉢などの商品説明には、桐箱は付かず簡易包装で送るとある。桐箱は有料(ぐい呑用は2,200円、ほかは問い合わせ)[s13]

酒津焼と聞いて思い浮かべるのは、高梁川の東岸、貯水池のほとりの窯元かもしれない[s18]。川をはさんだ西岸にも、「倉敷酒津焼」を名乗る窯がある。八幡山、通称兜山のふもとの兜山窯だ[s1][s7]。二つの窯は、どうつながっていて、どこが違うのか。

川の西岸、兜山のふもと

酒津焼の窯が酒津に来たのは1876年(明治9年)で、最初の窯はこの兜山のふもとに築かれた[s1][s6][s17]。兜山窯の側は、この年を酒津焼の始まりとしている[s1][s6]。東岸の酒津焼窯元は、その7年前の1869年に鶴形山のふもとで開いた窯を始まりとしている[s17]。

1935年(昭和10年)、酒津焼の二代目嘉蔵の五男、岡本蕭一が、兜山のふもとに兜山窯と名づけた登り窯を築く[s1][s7]。蕭一は柳宗悦ら民芸運動の指導者の影響を受け、ふだん使いやすい簡素な器をつくった[s7]。二代目の孝明は2024年に亡くなり、いまは三代目の岡本達弥さんが窯を継いでいる[s4][s7]。2025年に築窯90年を迎え、12月には記念展が開かれた[s7]。

裏山の土と、藁の灰

兜山窯の土は、兜山で採れる鉄分の多い土で、代々これを使う[s7]。工房の裏山で土を掘り[s8]、井戸水を入れてかき混ぜ、上澄みを分けて土をつくる[s9]。この土は焼くと縮み、ゆがみが出やすい[s7]。そのぶん、柔らかい雰囲気が出るという[s7]。

釉薬は、藁を原料にした灰釉が中心だ[s7]。藁を焼いて石臼で潰し[s10]、水を入れて濾し、洗ってアクを抜いてから乾かす[s11]。ほかに海鼠釉や糖白釉、辰砂などの釉も使う[s1][s4]。

1935年に築いた窯は登り窯で、2013年の観光WEBの紹介には松の割り木で焼くとある[s1][s6]。2020年のブログでは、ガス窯で還元焼成した様子を書いている[s12]。窯場の土づくりから自分たちの手で行い、製法は創業から変わらないと窯は書いている[s2]。

器の形で選ぶ

通販には、食器、酒器、花入、茶道具が並ぶ[s13]。2026年11月の時点では、ほとんどの品が在庫1点だった[s13]。

マグカップ(糖白釉押文)は、9×12.4cm、高さ9.8cmで約270cc、通常価格は6,160円(税込)[s14]。粉引のスープカップは2客で11,000円(税込)[s15]。径26cmほどの泥彩印花鉢は19,800円(税込)だ[s16]。

毎日使う器から選ぶなら、マグカップかスープカップがいい。焼き縮みやゆがみから生まれる表情は、食卓に毎日出る器のほうが見る機会が多い。

どこで手に取るか

店は、JR倉敷駅から歩いて5分ほどの倉敷一番街にある陶房で、月曜が定休日(不定休)[s2]。酒津の工房は、見学したい場合はメールで連絡する[s2]。通販は15,000円以上で国内の送料が無料になる[s14]。湯呑や鉢などの商品説明には、桐箱は付かず簡易包装で送ると書かれている[s13]。ぐい呑用の桐箱(2,200円)があり、ほかの器の桐箱は問い合わせになる[s13]。

東岸の酒津焼窯元は、酒津の工房でつくり登り窯で焼いた器を、同じ建物の店に並べている[s18]。西岸の兜山窯は、裏山の土と藁の灰を自分たちで仕込む様子を、ブログに書き残している[s8][s10]。同じ酒津から出た二つの窯の器を、並べてみるのもいい。

あわせて読む

出典

掲載内容の確認日:2026年11月5日(以降に変わっている場合があります)

  1. s1兜山窯について(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  2. s2店舗・工房(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  3. s3作家紹介 初代 岡本蕭一(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  4. s4ABOUT(公式通販)(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  5. s5特定商取引法に基づく表記(公式通販)(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  6. s6倉敷酒津焼 兜山窯(くらしき地域資源ミュージアム、2013年9月)(倉敷観光WEB(倉敷市観光情報発信協議会)、2026年11月5日閲覧)
  7. s7倉敷 酒津焼兜山窯 築窯90年 親子3代作陶 3日から記念展(2025年12月1日)(山陽新聞、2026年11月5日閲覧)
  8. s8ブログ(2018年7月9日、豪雨のあとの工房)(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  9. s9ブログ(2020年4月8日、土作り)(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  10. s10ブログ(2023年7月8日、藁灰を石臼で潰す)(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  11. s11ブログ(2023年7月15日、藁灰を濾す)(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  12. s12ブログ(2020年2月11日、ガス窯)(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  13. s13倉敷酒津焼 兜山窯 公式通販(トップと商品ページ)(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  14. s14マグカップ(糖白釉押文) 商品ページ(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  15. s15粉引スープカップ2客セット 商品ページ(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  16. s16泥彩印花鉢 商品ページ(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  17. s17酒津焼の歴史(酒津焼窯元、2026年11月5日閲覧)
  18. s18店舗案内(酒津焼窯元)(酒津焼窯元、2026年11月5日閲覧)