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台所に一つ、倉敷のものを置くなら

まな板、鍋敷き、マグ、ガラスのコップ。毎日手に取る台所の道具を、名鑑の作り手から使い道ごとに並べた

編集部|公開:2026年11月6日

台所の道具を一つ買い替えるとき、真っ先に手に取るのは、たいていいちばん近い店に並んでいるものだ。けれど、まな板も鍋敷きもコップも、毎日のように手に取る。どうせ毎日触るなら、つくった場所のわかるものにしたい。倉敷でつくられた台所の道具を、使い道ごとに並べるとどうなるか。

切る:まな板

児島のヤマケンは、1958年からプラスチックのまな板をつくっている会社だ[s12]。家庭用の一枚物の K型まな板は、280×160mm、厚さ15mm で3,680円(税込)から[s1][s3]。同じ大きさの積層まな板は、厚さ11mm で4,900円(税込)からある[s2][s3]。積層まな板は薄いシートを重ねてあり、古くなったら包丁を層に差し込んで、一枚ずつはがせる[s2][s12]。

一枚物を、傷んだら替えるか、積層を、はがしながら長く使うか。どちらにするかで、値段の差の意味が変わる。

置く:鍋敷き

真備町のテオリは、竹を割って貼り合わせた集成材を自社の工場でつくり、それを自社の製品の材料にしている[s13]。鍋敷きの GRIP は、直径150mm の S が4,950円、200mm の L が6,050円(税込)[s4]。竹の茶色は、熱をかける炭化の処理で出た色で、染めたものではない[s5]。オイル仕上げのものは、使ううちに少しずつ飴色になっていく[s4][s5]。竹なので、食洗機や乾燥機には入れないよう商品ページが注意している[s4]。

飲む:マグとコップ

器なら、酒津の兜山窯がある。糖白釉のマグカップは、高さ9.8cm、満水で約270cc、通常価格は6,160円(税込)だ[s6]。兜山の鉄分の多い土を使う窯で、焼くと縮み、ゆがみが出やすいぶん、柔らかい雰囲気が出るという[s8]。電子レンジは普段の温めなら問題なく、食洗機はすすめない、と商品ページにある[s6]。2026年11月の時点で、通販の品のほとんどは在庫が1点ずつだった[s7]。

ガラスなら、倉敷ガラスのコップ(中)がある。直径7.5cm、高さ9.5cm で、八分目まで注いで約190ml、取扱店の美観堂での価格は4,400円(税込)[s9]。温度差に弱いので、熱いものは入れず、食洗機や電子レンジ、オーブンも避けるよう、長く扱ってきた日本郷土玩具館が案内している[s10]。美観堂の商品ページも、耐熱ガラスではないので熱いものは注がないように、と書いている[s9]。2026年11月6日の時点で、美観堂では売り切れていた[s9]。

い草の灰で色をつけた、ぐらすたTOMO のいぐさガラスもある。タンブラー(小)は高さ約115mm で、Creema での表示価格は4,400円[s11]。作り手は、水やお茶にも使えるとしている[s11]。在庫がなければ受注生産になり、届くまでは2週間以内だ[s11]。

何から選ぶか

毎日いちばん多く手に取るのは、たぶんまな板とコップだ。まな板は、手持ちのものに近い大きさから選べば、置き場所に迷わない。熱いものを注ぐならマグがいい。倉敷ガラスは、熱いものを入れないよう案内されている[s9][s10]。

兜山窯の器は一点ずつの在庫が多く、倉敷ガラスは取扱店で売り切れていることもある[s7][s9]。気になるものがあれば、見つけたときに確かめておくのがいい。

この記事で紹介したブランド

  • ヤマケン(まな板)学生服の裁断台から生まれたプラスチックのまな板。表面をはがせる積層まな板を、倉敷の自社工場で成形から仕上げまで
  • テオリ(TEORI)真備町の竹を自社工場で集成材にして、家具と台所の道具に仕立てる。茶色は染めずに、熱を通した色
  • 倉敷酒津焼 兜山窯酒津の兜山のふもとで、裏山の土を掘り、藁の灰で釉をつくる窯。1935年築窯の三代目
  • 倉敷ガラス(小谷栄次)小谷眞三、栄次の親子の吹きガラスだけを指す名前。全工程を一人で行う「スタジオ・グラス」でつくる
  • ぐらすたTOMO(いぐさガラス)倉敷のい草の灰だけで色を出す、若草色の吹きガラス。広江の工房で吹く

出典

  1. s1家庭用 K型まな板(一枚物) 商品ページ(ヤマケン株式会社、2026年11月6日閲覧)
  2. s2家庭用 積層まな板 商品ページ(ヤマケン株式会社、2026年11月6日閲覧)
  3. s3特定商取引法に基づく表記(ヤマケン株式会社、2026年11月6日閲覧)
  4. s4GRIP 商品ページ(株式会社テオリ、2026年11月6日閲覧)
  5. s5よくあるご質問(株式会社テオリ、2026年11月6日閲覧)
  6. s6マグカップ(糖白釉押文) 商品ページ(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  7. s7倉敷酒津焼 兜山窯 公式通販(トップと商品ページ)(倉敷酒津焼 兜山窯、2026年11月5日閲覧)
  8. s8倉敷 酒津焼兜山窯 築窯90年 親子3代作陶 3日から記念展(2025年12月1日)(山陽新聞、2026年11月5日閲覧)
  9. s9倉敷ガラス 小谷栄次 コップ(中)(美観堂(株式会社行雲)、2026年11月6日閲覧)
  10. s10玩具館と倉敷ガラス(日本郷土玩具館、2026年11月6日閲覧)
  11. s11いぐさガラスのタンブラー(小) 商品ページ(ぐらすたTOMO(Creema)、2026年11月6日閲覧)
  12. s12会社概要(ヤマケン)(ヤマケン株式会社、2026年11月6日閲覧)
  13. s13竹集成材工場 バンブーサイクルプロジェクト(株式会社テオリ、2026年11月6日閲覧)